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2023.07.04

スカイマークの2レターコードが「BC」で、ANAは「NH」なのはナゼ?便名・2レター・3レターの意味と決まり方

「JL3006」「NH1200」「GK776」「6J84」などの便名は、飛行機を利用するときに必ず目に入りますよね。しかし、どれにどういった意味があるのか、みなさんはご存知でしょうか?

便名の他にも、2レターや3レターといったコードも存在しており、安全に運航するためには、欠かせないものとなっています。しかし、「2レター」とは?と急にきかれても、返答に困ってしまうかもしれません。

そこで当記事では、便名やコードに含まれた意味、決まり方を調べてみました。JAL、ANAだけでなく、LCCやスカイマーク等の2レターについてもご紹介いたします。「2レターってなに?」そんな疑問をおもちの方はぜひご覧ください!

なぜスカイマークの2レターはBCなの?「2レター」「3レター」とは

2レターとは「ツーレターコード」の略で、アルファベット2文字で表す「航空会社コード」または「国名コード」のことをさしています。航空会社コードは、国際航空運送協会(IATA)が定めているものです。


国際航空運送協会(IATA)とは、「航空運輸関連企業団体」のことをいいます。この団体は1945年に設立され、多くの航空会社がIATAに加盟しています。

しかし、すべての航空会社が加盟しているわけではありません。利用者の要望にあわせて行き先や時間を決め、臨時に飛行機を運営している航空会社は加盟しておらず、航空会社コードをもっていない場合があります。

なお、2レターの他に「3レター」もありますが、航空会社コードとして使用されているのは2レターであることが多いようです。


〇「2レター」と「3レター」の違い

基本的に、国際航空運送協会(IATA)に加盟している航空会社は、2レターと3レターのふたつのコードを持っています。

2レターはあくまで「民間」のものなので、航空会社がおこなう業務で使われることが多いです。たとえば、手荷物を預け入れる際に付けられるタグには目的地の空港名とともに、2レターコードによる便名が記載されています。そのため、搭乗客が目にする機会が多いのは2レターコードとなるわけです。

3レターは「公的」な意味合いが強く、たとえば「国」が担当する航空管制、航空管制を行うための飛行計画提出時などに利用されることが多いです。

2レターの場合、国内線など近距離中心の運航会社に対して、同じコードが割り当てられることがあります。しかし、3レターであれば同じコードが重なるということはありません。


各航空会社のコードを見てみよう

航空会社名 略称・通称 2レター 3レター
日本航空 JAL JL JAL
全日本空輸 ANA NH ANA
フジドリームエアラインズ FDA JH FDA
エア・ドゥ – HD ADO
ソラシドエア – 6J SNJ
ピーチ・アビエーション Peach MM APJ
スカイマーク SKY BC SKY
バニラ・エア – JW VNL
ジェットスター・ジャパン Jetstar GK JJP
エアアジア・ジャパン – DJ WAJ
フジドリームエアラインズ FDA JH FDA
スターフライヤー SFJ 7G/MQ SFJ
春秋航空日本 SPRING IJ SJO
オリエンタルエアブリッジ ORC OC ORC
アイベックス BEX FW IBX
天草エアライン AMX MZ AHX
アメリカン航空 – AA AAL
エア・カナダ – AC ACA

「スカイマークの2レターはなぜ「BC」なの?」と、疑問に思われるかもしれません。レターコードは先着順ということもあり、特別な意味合いを持たない航空会社も多いです。

ただ、全日本空輸(ANA)が「NH」であるのには理由があります。全日本空輸の前身のひとつに「日本ヘリコプター輸送」という会社があり、NHはこの頭文字といわれています。

また、天草エアラインは2015年に2レターコードを申請し、このときの第1希望が「MZ」でした。天草方言で可愛いという意味の「みぞか」から来ているそうです。

なお一部の航空会社ではアイベックスのように、「略称として使っているアルファベット3文字」と「3レターコード」が異なる場合があるので、確認する際はご注意ください。

便名はとても重要!飛行機に便名・コードがついている意味

先ほど、2レターコードによる便名は、手荷物を預け入れる際に付けられるタグに明記してあるとご紹介しました。2レターコードが活用される場面はそれだけではありません。

便名には、その航空会社の飛行機が「どう運用されているか」という点に大きく関わっています。

飛行機にはその機に固有の番号(機体記号)が付けられています。日本国内の民間機の場合、「JA」で始まる6桁の英数字です。しかし毎日一定の時間に運航される定期便の場合、点検などのスケジュールで機体が変更されることもしばしば。

また、小さな航空会社では複数の路線のフライトを1つの機体で担っていることも少なくありません。LCCや地域の航空会社では、すべて同じ機種を使用しているということもあります。

すると「同じ航空会社・同じ時刻・同じ行き先」に対しては共通の番号を設定し、利用したほうが利用者にとって利便性が高いものになります。

このように「特定の運航計画」に対し、航空会社が振るのが便名であり、機体記号とは別の英数字が付けられています。

この便名は空港の出発表示板にも使われるなど、飛行機を利用するにあたってはもっとも身近ともいえる英数字かもしれません。航空券を購入した際には、便名を忘れないようにしましょう。


便名は偶数・奇数で1つの組み合わせ

定期便は基本的に「往復1セット」になるよう考慮して設定されています。もちろん同じ機材で運用されるわけでなく、違う路線が複数乗り入れているような空港では、機材が入れ替わることもあります。

しかし「往復1セット」の運航が基本のため、便名に関しても国内便の場合、「都市→地方」が奇数、「地方→都市」が偶数に割り当てられています。

これは、鉄道や高速道路の「上り(偶数)」「下り(奇数)」にも近く、新幹線・特急電車などに割り当てられている号数に近いものがあるといえるのです。

次の章にて各航空会社が振る番号について、スカイマークから順に見ていきましょう。

スカイマーク・ピーチ・ジェットスターの便名の決まり方

スカイマークでは100番区切りで発着空港が決まっており、次の優先順位で便名が決められていると考えられます。


〇スカイマーク

優先度 発着空港 割り当てられる便名
高 那覇空港 500番台※
↓ 神戸空港 100番台
↓ 新千歳空港 700番台
中位 中部国際空港 600番台
長崎空港(神戸経由) 400番台
茨城空港 830番台
低位 鹿児島空港 300番台
羽田空港 000番台
(チャーター便) 800番台

※季節運航の羽田-那覇の深夜早朝便では05X番台を使用

レジャー需要の強い沖縄発着の便・拠点となる神戸発着の便を基準にするとともに、利用客の多い羽田空港では行き先ごとに、区別しやすい便名を目指しているのかもしれません。


〇ピーチの場合

関西国際空港を拠点に路線拡充を進めるピーチ。現在はANA関連のLCC・バニラエアとの経営統合が進められており、成田空港発着の便も増えてきています。

一方便名では100番台・300番台を一部を除き関西空港発着便に、400番台を新千歳空港発着便に、成田空港発着便を500番台に割り当てています。


〇ジェットスターの場合

オーストラリア・カンタス航空のブランドであり、カンタス航空や日本航空などが出資するLCC航空会社が「ジェットスター・ジャパン」です。

発着空港 便名
新千歳空港 100番台
関西-成田 200番台
那覇・下地島 300番台
松山・高松・高知 400番台
福岡空港 500番台
大分・熊本・鹿児島・長崎・宮崎 600番台
庄内 700番台

※2019年5月現在の時刻表と予定ダイヤによる

ジェットスターの便名はスカイマークの便名規則に近く、成田・関西・中部国際の各空港からどこに向けて便が飛んでいるかによって対応するけたが決められています。

そのため混雑する都市の空港からはわかりやすくなり、乗り間違えたりする可能性を小さくすることができるでしょう。

JAL・ANA・JTA・FDA・スターフライヤーの便名の決まり方

JALの便名を確認すると、次のような規則性があるといわれています。


〇3ケタの便数は羽田発着

JALの場合、3ケタ数字の便数は基本的に羽田発着の便に割り当てられています。さらに地方ごとに百の位の数字が分類されているといわれています。

百の位 地方 空港
1 伊丹空港と東北・北陸 伊丹・青森・三沢・秋田・山形・小松
2 東海・近畿・中国 中部・南紀白浜・関西・岡山・広島・出雲・山口宇部
3 福岡 福岡・北九州
4 四国 松山・徳島・高松・高知
5 北海道 新千歳・釧路・旭川・女満別・帯広・函館
6 福岡を除く九州 長崎・熊本・鹿児島・奄美大島・大分・長崎
7 (成田・関西・中部発着の国際線に割り当て。羽田発着国際線は1~2けた)
8
9 沖縄 那覇

※2019年5月現在の時刻表に基づく

羽田発着以外の便には4桁の便名が割り振られています。4桁の便名にも一応の規則性があり、大都市側の空港を基準に「伊丹・新千歳・丘珠」の各空港発着便が2000番台、「成田・中部国際・福岡・鹿児島・那覇」の発着便が3000番台。

「県営名古屋空港(FDA運航)」の発着便が4000番台と、番号が振られているようです。


〇ANAの便の決め方

ANAの場合は一見バラバラに割り当てられているように見えますが、詳しく調べてみるとある程度の規則性は確認できます。

ANAの場合まず2ケタから3ケタの範囲内に便名を割り振った後、追加便を1000番台に割り当てるという傾向があるようです。ただし1~12、101~232、801~980は国際便に割り当てられており、国内線では使われていません。

またコードシェア便は、ソラシドエアが3700番台・スターフライヤーが3800番台・AIR DOが4700~4835というように、割り当てる範囲が決まっているのも特徴のひとつです。

なお北海道内便はほとんどが、エア・ドゥのコードシェア便の後、4800番台に固められているのも便名を確かめるうえでは重要なポイントとなっています。


〇JTAの便名の決め方

沖縄県を中心に運航する日本トランスオーシャン航空(JTA)はJAL(およびほかのJALグループ便・コードシェア便)とは区別して便名を付けています。

JTA便は「沖縄県外と那覇空港を結ぶ便」が「0から始まる3ケタ」、沖縄県内を結ぶ便には800番台の便名を当てているという規則性があるようです。


〇FDAの便名の決め方

静岡空港・県営名古屋空港を拠点にするフジドリームエアラインズの場合、次のような法則性があると考えられます。

空港 便名
静岡空港発着 100番台(静岡側が奇数)
松本空港発着 200番台(松本側が奇数)
県営名古屋空港発着 300~400番台(名古屋側が奇数)
その他 500~700番台
(チャーター便) 5000番台

拠点としている静岡空港・県営名古屋空港に加え、比較的便数の多い松本空港発着もまとめることで、利便性を高めているといえるかもしれません。

なおJALのコードシェア便では、大都市→地方のフライトが奇数になっていることから、静岡-福岡・北九州間など、一部のフライトでは偶数・奇数が入れ替わります。


〇スターフライヤーの便名の決め方

北九州空港を拠点にするスターフライヤーの場合、国内線はすべての便名が2ケタになっているのが特徴です。

航空路線 便名
羽田-山口宇部 11~16
羽田-関西 20~29
中部-福岡 31~38
羽田-福岡 40~59
羽田-北九州 60~95
北九州-那覇 96~97
(国際線) 800番台
(チャーター便) 9000番台

※2019年5月現在のダイヤと2018年8~12月の増便名調査による

ANAのコードシェアとも関係性が強く、スターフライヤーの便名+3800がANAのコードシェア便で使用される便名となっています。

【コードシェア便】便名が2つ?複数の便名を持つ路線がある!

空港の出発便・到着便情報を見ていると、ときどき不思議な光景を見かけませんか?

たとえば同じ時刻・同じ行き先・同じ搭乗口に複数の航空会社が表示されていたり、「共同運航便」と書いてあったりすることがあります。

それぞれに便名が付けられていて不思議かもしれませんが、これは「コードシェア便」と呼ばれる運航形態です。


「コードシェア便」とは?

コードシェアは別の航空会社が運航する便の座席を買い取り、自分の航空会社の運賃体系で販売する形式です。買い取った航空会社側でも便名が振られるため、同じ飛行機に複数の便名が付くことになります。

「小さな航空会社の運航便を、JAL・ANAがコードシェアで販売する」「JAL・ANAの便を国外の航空会社が販売」する形が基本です。

運航会社にとっては販売先を広げられ、JALやANAにとっては路線を疑似的に拡大できるため、コードシェア便にはそれぞれの航空会社にメリットがあります。

コードシェアで販売 運航する航空会社
JAL FDA(名古屋-青森・花巻便を除く)
天草エアライン
ジェットスター・ジャパン(国際線との乗り継ぎのみ)
ANA AIR DO
ソラシドエア
スターフライヤー
アイベックス
オリエンタルエアブリッジ

ただしコードシェア便は、提携している航空会社間でのみでおこなわれます。例えば同じ羽田・伊丹間でもJALの運航する便に、ANAが便名を振るということはありません。


コードシェア便の例【1】
FDA運航→JALがコードシェア

 16:45 静岡空港発 福岡空港行き
 FDA(運航航空会社)FDA147
 JAL(コードシェア)JAL3816

※2019年5月時点


コードシェア便の例【2】
AIR DO運航→ANAがコードシェア

 12:50 東京国際空港(羽田空港)発 新千歳空港行き
 エア・ドゥ(運航航空会社)ADO0023
 ANA(コードシェア) ANA4723

※2019年5月時点

JALやANAがコードシェア便としている航空会社は、FSC(フルサービスキャリア。JAL・ANAが該当)ではなく、MCC(ミドルコストキャリア)やLCC(ローコストキャリア)であることがほとんどです。

MCCやLCCには、大手航空会社よりもチケット代が安いという特徴があります。飛行機代のコストカットを考えている方は、コードシェア便は利用できないか、一度調べてみることがおすすめです。

コード・便名をしっかり確認して快適なフライトを

現在ではコードシェア便も増え、予約した航空会社と実際の運航会社が異なるということも多くなってきました。そのためいざ空港に行ったはいいものの、ターミナルで迷ってしまうということもあるでしょう。


ターミナルの出発表示を見逃さない!

とくに羽田空港では第1ターミナルがJAL系・第2ターミナルがANA系・第3ターミナルが国際線と分かれています。ANAの便名でも、スターフライヤーが運航する福岡・北九州のコードシェア便は第1ターミナル、関西・山口宇部線は第2ターミナルから乗ることになります。

このようにターミナルが多い空港だと、乗り遅れないようにと焦ってしまうかもしれません。便名の見方を覚えておけば、どちらのターミナルか迷って飛行機に乗り遅れるというトラブルは防げる場合があります。


同じ路線でも便しだいで割引率が変わるかも!

1日に複数便が運航される路線の場合、同じ路線でも時刻が異なるだけで予約の際の割引率が変わることが少なくありません。

たとえば時間に追われるビジネスマンが利用することの多い便だと、空席が埋まりやすく、割引率も低くなります。

一方で、6時台出発など早朝の便は乗ろうと考える人も少ないことから、少しでも空席を埋められるよう割引率が高く設定されるほか、予約自体も取りやすい傾向にあるのです。

割引航空券を手に入れようと考えるときは「便名」を確かめておくことで、どの時間に運航される飛行機か、自分の旅行プランに確かめることも楽になります。また「高くてもいいから時刻の利便性を取る」という選択をする際にも参考になるでしょう。

まとめ

飛行機の便名には共通したルールと航空会社ごとの規則性があります。航空券や手荷物に取り付けるタグには「便名」が書かれており、飛行機に乗るときにも重要な役割を果たすもの。

規則性を覚えておけば空港の出発表示版でも自分の乗る便を間違えず、余裕を持って手続きをすることができるのです。

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