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2023.07.04

空港は全て飛行場だった。空港と飛行場を分けるたった1つの法律とは

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飛行機が離発着する場所を、私たちは何気なく「空港」と呼んでいます。しかし、正式名称は「飛行場」とされている場所があることを知っていましたか?名古屋空港や茨城空港と呼んでいる場所も、実は飛行場として国に登録されているんですよ。

実は昔の日本は、全て飛行場とされていました。では、「空港」と「飛行場」はいつから区別されるようになったのでしょうか。それは、1つの法律が施行されたことが始まりだったのです 。今回のコラムでは、空港という言葉の定義と飛行場が空港と呼ばれるようになった経緯についてまとめました。

「空港」の言葉の定義や語源

「空港」という言葉は、英語の「エアポート」を直訳してできた日本語です。日本において空港は、空港法によって定められており、旅客や貨物の運送をおこなう定期便が就航しているなど、公共性が高い飛行場を空港としています。

空港は、誰が管理しているかによって分類されています。おもに成田国際空港や中部国際空港などは民間企業が管理しているので、会社管理空港と呼ばれています。新千歳空港や羽田空港などは、国が管理しているため国管理空港です。さらに、地方自治体が管理している空港は地方管理空港という風に分かれています。

一般的な空港よりも規模が小さい場所は、その他に分類されて登録名が飛行場となります。しかし、普段空港と呼ばれているところも国へは飛行場として登録している場所があるのです。たとえば現在の名古屋空港(小牧空港)がその1つで、正式名称は名古屋飛行場となります。

空港法における空港の定義にあっても、呼ばれる愛称には空港や飛行場とつける必要はありません。現に中部国際空港では、セントレアという一般公募で決定した愛称が一般的になっています。

「飛行場」の言葉の定義や歴史について

「飛行場」とは、航空機が離発着するための施設全てのことをさします。定義としては、空港も飛行場に含まれているのです。他には水上飛行機用の水の上に建設された離発着場や、ビルの屋上などにあるヘリポートも飛行場という定義にあてはまります。

小型機だけが離発着可能な小さな施設や、自衛隊の基地内にある離発着場も飛行場です。しかし大きな施設で定期的な利用便がある場合でも、自衛隊や米軍と民間機が共用で利用する離発着場は共用空港という分類になります。分類上は空港ですが、正式名称は飛行場とされているそうです。

たとえば茨城空港は自衛隊と共用で利用されており、正式名称は百里飛行場となっています。日本においては、空港と飛行場には大きな差がないのです。

戦前はすべて「飛行場」だった!!

戦前には、日本には正式名称に空港と名のついた施設がなかったようです。しかし空港という言葉がなかったわけではなく、空港と飛行場を区別せずに使用していました。航空機が離発着する場所は、全て飛行場と呼ばれていたのです。たとえば、東京国際空港(羽田空港)は東京飛行場と呼ばれていました。

戦争終結にともない、1度すべての飛行場が米軍に接収された後、少しずつ飛行場が返還されはじめ1956年に空港整備法(現空港法)が施行されました。空港整備法では空港の定義として、定期便が就航しており、航空運送に利用されている公共用飛行場を空港としたのです。

空港整備法では、定期便が就航していない飛行場や、滑走路の長さが1,200メートル以下の飛行場は空港という定義から外されました。これにより、大型機が着陸できるような飛行場が空港になっていったのです。今まで空港と飛行場を区別していなかった日本では空港整備法の施行にしたがい、空港と飛行場が区別されていったのです。

まとめ

正式名称が飛行場になっている場所でも、言葉の響きから名称に空港をつけることが多いです。空港法に定められている空港の定義にかかわらず、各空港の名称は自由につけることができます。一般公募がおこなわれることもあるんですよ。

名称に制限のない空港から、自由な空の旅をご希望の方は一度【ソラハピ】のチケット検索ページのチケット検索ページをチェックしてみてください。旅行などで空港を利用する際には旅行先だけでなく、利用する空港の名称や歴史を調べてみると面白いかもしれませんよ。

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